どんぐり [子育て]
大きなカシの木が何本もある公園で、まだ若い、黄緑色のどんぐりを見つけた。
今年、その木から、はじめてどんぐりが落ちたのは、台風で強い風が吹いた9月6日のことだった。
やはり青いどんぐりだった。茶色のどんぐりはよく見かけるが、これほどの数の青いどんぐりが足元に広がって落ちているのを見たことはなかった。
厳しい残暑が残る中で、それはワクワクするほど新鮮なものだった。
その時にポケットに入れて持ち帰ったどんぐりも、10日ほどで(定かではないが)、通常の茶色に変わっていった。
それから一ヶ月、カシの木の下を歩くたびに、青色ではなく、茶色のどんぐりの数が増えていて、知らぬ間に靴で踏みつぶしてしまうほどだ。
それでも、目を凝らして探していると、ごくたまに黄緑色のどんぐりが見つかることがある。
今日、また若いどんぐりを見つけて、ポッケットに入れて歩いていると、五歳位の男の子と一緒の母親に出会った。
その親子はどんぐりを集めていたようで、一見したところでは、茶色のどんぐりだけだった。
「青いどんぐり」と言って、拾ったばかりのどんぐりを、私は母親が持っていた箱に入れた。
「ありがとうございます」
そう言った母親の笑顔が素敵だった。
自然に親しむ親子の姿を見ると、私はいつも温かい気持ちになる。
小さい頃から、習い事や幼児教室に通い詰めている子どもと、どんぐり拾いを楽しむ子どもとでは、大きくなった時のしあわせの感じ方も、心の豊かさも違ってくるのではないかという気がしてならない。
子供達は、この季節になっても、毎日のように虫(バッタかアリくらいしかいません)を捕まえてきては、妻に怒られています。娘はドングリを拾うのが好きです。
人間も所詮は生物の一種にすぎませんから、他の生物と共生する運命であることを、子供の頃から心で感じられるようになって欲しいです。
by こう (2007-10-13 22:29)
こうさんのお宅の付近は自然がいっぱいのようですね。
今は、自然に無関心どころか、自然が嫌いな大人もいるようで、私はただ、子どもたちが自然の中で遊ぶことが好きならそれだけでいい、くらいの気持ちです。
by ちいとと (2007-10-14 21:24)