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母のことは頭を離れないけど [介護日記]

2週間の予定で入院した母の退院の目途が経っていない。入院してからすぐに食べられなくなり、丸1日の点滴を10日間ほど余儀なくされていた(幸い、今日は点滴ははずされていたけど)。

2年前に腰の圧迫骨折をして、今回と同じ病院に入院したときは、私は相当な無理をして病院に通い詰め、体を壊してしまった。
その教訓から、今回はその二の舞は踏むまいと決心していたのだが、ベッドの上で身動きも出来ずに暗い顔をして、私の顔を見て涙を流す母を見ていると見過ごすわけにもいかず、週に3回は見舞いに行く生活を続けている。

家を1時半頃に出て、2時間位は病院にいて、帰宅すると大体6時位になる。通常、その日は、夕方から出勤する息子のために早めの夕食の支度をしたり、家に来る生徒の授業の予習時間に当てたり、必要に迫られた本を読んだりしているから、当然時間が押せ押せになってくる。

それでも、午前中は家事をしながら、1時間余りのウォーキングと体操は可能な限りやるようにし、見舞いの合間をぬぐって、どうしても見たかった伊勢真一監督のドキュメンタリー映画「ありがとう」(伊勢監督は、私が教育情報誌の編集記者をしていた時の取材相手で、あこがれの男性でもある)を友だちと一緒に見に行ったり、この前の日曜日には夫と一緒に神代植物公園のバラフェスティバルを楽しんだりもした。

映画は平凡な家族(「ありがとうって、言って」が口ぐせのてんかんと、知的障害のある奈緒ちゃんと年取った犬がいる)の25年間の生活記録を淡々と描いたもので、私は自分の家族とも重ね合わせて見ながら、子育てを巡る夫婦の意見の違いに共感したり、笑ったり、涙ぐんだりした。
伊勢監督の映画はどこがそんなにいいのか、うまく説明は出来ないのだが、とにかくいいのだ。

神代植物園のバラも見事だった。秋の空の下で、色とりどりのバラの花に囲まれて気持ちが華やいだ。お昼に食べた深大寺の十割そばもこしが強くておいしかった。

母の体はこれからもっと深刻になっていくだろうし、これから先のことを考えると不安は尽きないけれど、その時はその時のこと。その都度考えていくしかないだろう。くよくよしても始まらないし…。
自分の体と心のバランスを取りながら、母のことはこれからもずっと大切にしていきたいと思っている。


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