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育児中の母親のうつ [子育て]

NHKの福祉の番組で、「母親のうつ」をとりあげ、子育てに悩む母親からの質問を受けつけていた。精神科医が回答者になって、「完璧を求めないこと」「出来ないことを周囲に伝えて協力を得ること」とアドバイスをしていた。

うつ病ににはならないまでも、孤立しがちな子育てで、悩む母親は多いのではないかと思う。誰にも自分の悩みや、つらさを訴えることができないで、それでも子どもからは逃げられないで、自分はこの子の母親なんだから、いい母親にならなければいけないんだ、と思っているお母さんたちはどんなにつらいかと思う。

だから、私も上記の精神科医ではないが、「いいお母さんになんか、ならなくてもいいのに」と思ってしまう。大体、いい母親ってどんな母親を指していうのだろう。私はいい母親というのは、「うちのママって、変だよ」とか「しょうがない。母親だな」」と、子どもに思わることがあっても、そんなことに関係
なく、子どもが母親が好きで、とりあえず、子どもが母親に反抗できたり、言うことをきかなかったりしたら、それはいい母親ということになると思う。それと、自分にウソをつかないこと、自分の気持ちに素直になることを練習するのも有効だと思う。

とはいえ、その反抗の程度が度を越えていたり、全く言うことを聞いてくれなかったら、かわいいとは思えず、憎らしくなってしまうことだってあるだろう。そんなときは、「かわいくない」とか「どうして、この子はこうなんだろう」と思っても、それはそれでいいと思う。それを無理にかわいいと思う必要はないと思う。それが自分の気持ちに素直になるということだから。

第一、子どもは本能的に大人のウソを見破るから、ウソで塗り固めたり、取り繕うことはしないほうが賢明だ。
私が関わった母親で、夫のことを「すごく尊敬している」と言いながら、本心はまるで違う人がいた。彼女の夫は地位はあっても、ただ見栄っ張りの暴君で、私から見れば何と言う人なんだろうと思うような人だった。ところが、子どもたち(その中でも性格がいい子)は、彼女が父親のことをそういうもんだから、父親から出来が悪いと非難されると、父親に反抗することもできずに自分ばかりを責めるようになった。こういう場合、母親が子どもの前で、父親のことを悪し様にいうのもどうかと思うが、少なくても「尊敬している」のような、ウソはつかないほうがいいと思う。むしろ、「お母さんも、お父さんのこういうところは嫌いなんだな」と感じさせてしまっても、それはそれで仕方がないかなと思う。
ただ、この家庭の場合は、会社でつらい立場にいて、家で威張り散らさなければやっていけなかった夫のことを、この母親が理解して、夫にやさしい目を向けるようになったことで、夫が変わっていった。

もう一つ、、うつの母親にとって、自分が出来ないこと、イヤだと思うことをイヤだと、自分の中ではっきりさせることも大切だと思う。「出来ない」ことを認めてしまうと、結構楽になることもあるからだ。そうでなくても、自分はダメだとか、何も出来ないと思っているので、むずかしいとは思うが、そうしてほしいと心から願っている。そうして、少しでも気持ちを軽くしてほしいと。


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コメント 5

arissa2005

度々拝見させていただきました。「問題のある子」の内容を見せていただいた時、私は「いい母親」ってなんだろうと思いました。そしたらここになるほど!と答えがあったので大変興味深く読ませていただきました。余談ですが、私は北野武の「菊次郎とさき」のさきさんが大好きなんですよ。いい母親を考えすぎないで愛情をそのまんまぶつけていれば何とか子供は生きていくのではないでしょうか
by arissa2005 (2005-08-31 09:39) 

ちいとと

ていねいに読んでいただいてありがとうございます。ただ、「いい母親」については、私の全く個人的な意見ですので、さっと流していただけると助かります。また、たっくんさんのおっしゃるように、愛情があれば十分だと思います。基本的には、子どもが自分の意見や気持ちを親に正直にいうことができる環境であればそれでOKだと思います。私が心を痛めているのは、最低限の食べ物さえ確保されていない子どもたちがいることです。
by ちいとと (2005-08-31 20:41) 

arissa2005

私は「いい母親」など意識しないので大丈夫です(出来るはずもありません)私の母はとても意地悪な人で私が逆らうと意地悪をされました。どんなに人当たりのいい仮面をかぶっていても子供はわかります。そのおかげで早く自立できたわけです。だからといって全く愛されてないというのも違っていて母は自分のことで精一杯だったのだと思います。非常に傷つきやすい性格だからです。戦争やそれにまつわるいろいろな出来事が母の心を固くしていったのだと思っています。

なお、>私が心を痛めているのは、最低限の食べ物さえ確保されていない子どもたちがいることです。

とはストレスのはけ口としてですか?それとも経済的な理由からですか?
by arissa2005 (2005-09-01 08:57) 

ちいとと

たっくんさんの質問にお答えします。最低限の食べ物さえ確保されていない子どもたちのケースはいろいろあると思います。直接、親にその理由を尋ねたり、非難したりすることもできないのでよくわかりませんが、要するにわが子なのに全くかわいいと思わないのだと思います。お腹がすいたら食べさせる、喉がかわいたら飲み物が必要なのだという、ごく当たり前のことに気づこうとさえしていないようです。ひどい親だと思われるでしょうが、そこまで傷ついてしまっているのか、それとも気持ちや感情をどこかに置き忘れてしまっているのか、あるいは他の理由によるものなのか、私にもよくわかりません。答えになってないかもしれませんね。ごめんなさい。けれど、こういう親も責められる存在ではないと、私は思っています。
by ちいとと (2005-09-01 09:22) 

arissa2005

回答ありがとうございます。深く突っ込んでしまって申し訳ありません。私は子供を守る側の人間です。なぜなら子供はお金を生み出せないからです。また、雨・風を凌げる家を持っていないからです。母親も何かが壊れているのでしょう。保護出来ない大人を、向こう三軒両隣が気付かなければいけないですよね。また、学校の先生・地域の行政がもっともっと入り込まなければそのような子供は守れないです。核家族化は怖いですよ。母と子供1対1ですもの。人は人に見られていることで自分が出来ていくのだと思います
by arissa2005 (2005-09-01 17:29) 

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