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母の入院 [介護日記]

今朝一番で母が入院した。10日前に、痛み出した背中がひどくなるばかりで、自宅で過すことに限界を感じた母が、自分から病院に入りたいと言い出したからだ。
昨日、弟からその旨を伝える事務的な電話があった。
「やっぱり、今回は本当につらそうだったものね」という私の言葉を無視して、「入院したって治るわけではないんだし、その後のことだってあるし、1週間や10日入院したってどうなるものでもないと思うんだけど」と弟は言った。

(自分の家では十分な介護が期待できないから病院に入るんじゃないの。先のことより、今のつらいい状態をなんとかしたくて入院するんじゃないの)
私は心の中でつぶやいたが、何も言わないほうがいいのだとすでに学習していたので黙っていた。

弟には内緒で母から昨日のうちに電話があり、お嫁さんが救急車で病院に連れて行ってくれると言っているが、それとは別に、入院に必要な品物を持って私に来てほしいと言う。

私はお嫁さんがやってくれるというのだから、私は行かないほうがいいような気がすると、私にしては珍しく母の頼みを断った。お嫁さんに遠慮しすぎて、何かといえば私を頼る母の態度が(仕方がないのだろうが)、母とお嫁さんの関係を悪くしているとも思っていたからだ。

母は入院ではなく、少しの間、私の家で世話になることも頭をかすめたという。けれど、そんなことをしたら、よくなったときに自宅に帰りずらくなるし、何よりも弟の機嫌が悪くなることはわかりきっていることだから、それは出来ないとすぐに打ち消したという(それ以上に、どんなに自分の体や心がきつくても、住み慣れた自分の家が一番いいという気持ちが強いのだ、と私は思っている)。

今日の午後になって、「無事、入院しました」という報告の電話がお嫁さんからかかってきた。そして、これからまた、入院用具一式を病院に届けてくれるという。
痛みがひどくて今は動けない状態だが、長くても10日程度の入院ですむこと(というより、それ以上は置いてもらえないらしい)、先生や看護婦さんには母が耳が悪いので大きな声で話してほしいと頼んだこと、母に対しては、看護婦さんには気兼ねなく何でも頼んだ方がいいと念を押してきたことなどを、彼女は私に説明してくれた。

確かに、お嫁さんはきつい人なので、母がなかなか言いたい事が言えないのはわかるのだが、出来る範囲のことはしてくれる人だと、私は思っていた(その出来る範囲が限られていることが、母が入院を決心する原因にもなってしまったのだろうが)。

それはそうと、これまでにも彼女と直接に話すと結構、話が通じるのに、弟と母のことを話して、それがお嫁さんに伝わるとおかしくなってしまうことが多々あった。
私と弟とは、きっと相性が悪いのだろう。

「大変だったでしょ。ありがとう」
私はお嫁さんに対して、素直に感謝の気持ちを伝えることができた。


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