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純情きらり [テレビ]

NHKの朝ドラは始まったばかりだが、三浦友和が演じる父親役の源一郎を見ていて、何ていい父親なんだろうと思った。4人の子どもを残して妻に先立たれて、男としても父親としてもそれだけでも大変なはずなのに、自分のことはさて置いて、つねに子どものことを思って暮らしていた。

今の父親は総じて子どもっぽく見えるのだが、まだ父親が父親たりえた、昭和初期という時代背景にも関係があるのだろうか。
源一郎は子どもの気持ちを細やかな愛情で受け止め、世間の常識にとらわれることなく、子どもの可能性を信じて、親としてできるだけのことをしようと考えていた。

母親が亡くなっても、父親に愛され、守られて育った主人公の桜子はしあわせだった。

けれど、そんなしあわせは長くは続かなかった。
今日の放送で、源一郎は事故にあい死んでしまったからだ。

原作は読んでいないものの、何となくそんな予感はしていた。
平和でしあわせな生活というものは永遠には続かず、不幸というものが突然やってくるものだということがわかっていたからかもしれない。

もう、40年以上も昔のことだが、私の場合も、“突然の今日”という感じで不幸がやってきた。今日のドラマと同じように、真夜中に父の事故を知らされ、病院に駆けつける母から、自宅で待っているように言われたときのことだ。生まれて初めての胸騒ぎも経験した。

病院に運ばれたその時は意識はあったものの、それから間もなく父は亡くなった。そして、父に守られて、しあわせに暮らしていた私の生活は一変した。

何の前触れもなく、突然の不幸に襲われたあの日の感触を私は未だに忘れることができないでいる。


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