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じょうぶな頭とかしこい体になるために [子育て]

タイトルの言葉は、五味太郎さんの本のタイトルにもなっているのだが、このタイトルを読んでちょっと違うんじゃないの、と思われた方も多いのではないかと思う。一般的には、「かしこい頭とじょうぶな体」をもつ子がよい子と思われているからだ。

これに対して、五味さんは本の中で次のように書いている。
大人の言うことは素直にきいて、決められたことはきちんと守り、出された問題にはうまく答え、与えられた仕事はだまってやる。決してさぼったり、ごまかしたりしない。それが「かしこい頭とじょうぶな体」のよい子です。
言われたことの意味を確かめ、決められたことの内容を考え、必要があれば問題を解き、自分のために楽しい仕事を探し出し、やるときはやるし、さぼりたいときはすぐにさぼる。これが「じょうぶな頭とかしこい体」を持った、これもまたよい子です。

振り返ってみると、私はタイトルのような子育てはできなかったけれど、今、子育て真っ最中のお母さんたちには、このような子育てを心がけてほしいと思う。そうすれば、子どももしあわせになれるし、親も将来にわたって子どもについて余計な心配をしなくてもすむのではないかと思う。
子育てに目的というものがあるとしたら、親のいうことをよく聞く子を育てることでも、いい学校に入っていい会社に就職してお金持ちにさせることでもなくて、子どもが将来、好きな道を見つけて、自立して生活していく力をつけることだと思う。そして、「この子は何があっても大丈夫。一人でも生きていける」とある時点で思えたら、親にとってこんなにうれしいことはないのではないかと思う。

それでは、どういう子育てをしたら、そういう子が育つかだが、その答えを、私は2、3日前に読んだ本の中に発見した。
椎名誠の「岳物語」だ。この本は、椎名さんの子どもの岳クンが幼稚園から中学に入学するまでを、親と子、さらには周囲のステキな大人たちとのふれあいを通して描いているのだが、子育て真っ最中のお母さん方には大いに参考になると思う。もっとも、椎名さんは、この物語は、子育てや教育をベースにしたものではなくて、親ばかをベースにした、男たちの友情物語のつもりで書いたと言っておられるので、この本を子育てのお手本として読む人がいたとしたら、あせってしまわれるかもしれないが……。

第一、椎名さんだからできたことで、それを私たちがまねたところで、うまくいく保証はない。それでもやはり、椎名さんに育てられた岳クンは、きっと好きな道を見つけて自立しているか、そうでないにしても「じょうぶな頭とかしこい体」をもった若者になっていることと思う。

たった一箇所(ではなかったかもしれないが)、子育てについてふれているところがあった。
それは以下のようなようなものだった。
「私と妻は岳に対していまのところ何も教育方針らしいもの持っていないけれど、たったひとつ、(自分でできることは自分でやるように)ということをなんとなく日常生活の中で言ってきていた。教育というようなことをしたとしたらせいぜいこれだけだったようなのだ。


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